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ある年の夏、妻がきれいな海に行きたいね、と呟いた。それなら石垣島だよと迷わず答えた。かつて訪れた川平湾の青さが浮かんだ。選んだホテルは川平湾に面した二期リゾート オーベルジュ川平。そしてCLUB MED KABIRAだった。お気楽夫婦が南の島を訪れ、ホテルを選択する際に必須なのは、スポーツクラブ。特にスカッシュコートがあれば、そのホテルは最優先になる。長期滞在型リゾートであるCLUB MEDは、スカッシュコートだけではなく、テニスコート、トランポリン、空中ブランコなどのスポーツ施設が充実。いずれも無料で、滞在中たっぷり楽しめる。
施設はバリ風の建築。明るく健康的でファミリー向けのインテリア。OGと呼ばれるフレンドリーなスタッフ。施設全体がカジュアルで、リラックスできる空気が満ちている。セクシィな大人のリゾートではなく、健康的なファミリーや団体向けのリゾート。オールインクルーシブの食事は、料理の種類が豊富でレベルが高い。お気楽夫婦は、毎食つい欲張ってワインや泡盛を飲み、チーズを食べ、沖縄料理に舌鼓。終日あらゆる運動をしていたにも関わらず、自宅に戻って計ってみると見事に体重増加。いろいろな意味で、実に健康的なリゾートだ。
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宿の名前では「オーベルジュ」と謳っていないけれど、このホテルのコンセプトは宿泊施設のあるレストラン=Auberge(オーベルジュ)。お気楽夫婦が、わざわざ淡路島を訪ねたのは、この宿にある「カドー・ドゥ・ラ・メール」で食事をしたかったから。そんな食いしん坊夫婦が訪れたホテル アナガは、宿泊施設としては(当時は)語るべきモノは多くはなかった。「海からの贈り物」という名前のレストランで食事をしたい一心で、明石海峡を渡った。車を持たないお気楽夫婦の足は、前夜の宿泊先の神戸から舞子まで電車、そして舞子から高速バスと乗り継ぐというたいへんなルート。
けれど、それだけ苦労した甲斐は充分にあった。瀬戸内の新鮮な魚介が、淡路牛が、ホテルの庭で採れたというオリーブが、実に美味しい一皿となって目の前に供された。確かに美味しかった。けれど、神戸ナンバーの高級車でやって来た(と思われる)余裕のありそうな方々に交じって、ワカゾーが食すにはゼータクな料理でもあった。(ちなみに、翌日は徳島の婆娑羅に伺う予定だったが台風襲来のため、残念ながら予定を変更し神戸に戻った)今、改めてホテル アナガのサイトを確認すると、客室もリニューアルされ、何やらお気楽夫婦のホテル魂(何だそりゃ!)を刺激する、魅力ある部屋になっている。改めて、ワカゾーだった自分たちの舌を再確認するために出かけてみようか。
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横浜三銃士というホテル企画で繋がる3つのホテルがある。「横浜ロイヤル パーク ホテル」「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」そしてこの「パン パシフィック 横浜ベイホテル東急」だ。いずれもみなとみらい地区に立地する高層ホテル。いずれのホテルにも滞在したけれど、なぜかお気楽夫婦にとってこのホテルのお気に入り度が高い。すっきりとした内装、横浜港やベイブリッジを望む爽快なバルコニー、テレビが電動でボードの中に沈み込む機能的な設備など、細かく挙げればいくつか理由はある。このホテルに初めて宿泊した際に、妻の体調が悪くなり、スタッフにお願いして頭痛薬をいただいた。あるいは、その時の好感度の高い対応が決め手だったような気もする。人の印象などはそんなものである。そして2010年冬、久しぶりに宿泊したこのホテルの使い勝手の良さを改めて実感した。ビューバスから眺める風景に、風呂上がりにベランダで感じる風の心地良さに、みなとみらい線からのアクセスの良さに。
*2013年4月より「横浜ベイホテル東急」に名称変更
【快楽主義宣言より】
■「YOKOHAMA黄昏」2010年2月13日
■「大人食い 中華三昧」 2007年2月4日