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ホテルは文化だと思う。街の文化度を測るものだと思う。その点で、仙台という東北地方の核であり、伊達62万石の歴史ある街に相応しいホテルができた。東北地区としては初めての外資系ラグジュアリーホテル、ザ ウェスティン仙台の開業は2010年8月。何も外資系ホテルだけが偉いと言っている訳ではないけれど、そのサービスと施設の水準は各地方都市が育てて来た名門ホテルを圧倒的に上回る。例えば、仙台で言えば仙台ホテル。けれど、ウェスティンが開業する前年2009年12月31日に閉館。159年の歴史に幕を下ろしたという。
けれど、大型商業施設が商店街をシャッター通りにするのとは違い、淘汰はあるものの、宿泊施設の場合は選択肢のひとつとして互いに共存できる可能性が高い。ウェスティンにも、今まで仙台では望んでも得られなかった施設やサービスがあり、眺望があり、お高い宿泊費がある。
お気楽夫婦はたまたまアップグレードの恩恵を受け、今後は二度と宿泊できないであろうスイートルームに宿泊することになった。けれど、スタンダードルームの水準も、クラブラウンジのサービスも充分満足のラグジュアリー度だった。☆の数がひとつ足りないのは、ジムが余りに狭く、レンタルのシューズがなかった(お気楽夫婦は街に買いに走った)ため。こんなオバカな夫婦以外は、お気に入り度☆☆☆以外付けようがない水準だ。
【快楽主義宣言より】
■「青天の霹靂、幸運のサプライズ!」2010年10月31日 ザ ウェスティン仙台 滞在記
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「グランド」で「カジュアル」なグランド ハイアットは、スモール&ラグジュアリーホテル好きのお気楽夫婦の嗜好には合わない。けれど、クラブフロアまたはスイートルームとなると話が変わる。施設は大きいから設備は充実、クラブフロアだからサービスは細やか。香港のグランドハイアットと同様に、このホテルも何度か滞在した。スタンダードレートだととてもスイートには宿泊できないから、もちろんポイントを使ったアップグレードであることは言うまでもない。
食事は朝夕とも基本的にはクラブラウンジで取る。お得である。スタッフとも顔馴染みになる。2泊もすると住んでいる気分になる。朝食の後にジムで一汗流したらシャワーを浴びてランチに出かける。帰って来たらプールで涼み、読書。そして夕刻にラウンジでビールやワインをいただき、気が向いたら夜にもう一度ラウンジで軽食をいただく。そんな生活。正確には、ジムに行って汗びっしょりになったスポーツウェアを部屋で洗濯、室内に干して外出…文字通り、“ホテルで暮らす”日々。
■快楽主義宣言より(グランド ハイアット シンガポール滞在記)「ホテルで暮らす日々」
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いつもならヴィラでの宿泊を求める妻が、コンセントレーション・ルームを選んだのは、正直に言えば予算的な理由。けれど、結果的にはそれが正解だった。全館で4室だけのアウトドアジャグジー付き、最上階の角に位置する眺望抜群の部屋。全面ガラス窓、2面採光の明るいリビング&ベッドルーム。バスルームも天井までのガラス窓に面し、バルコニーにはベンチ、ソファ、デイベッド。室内の家具調度のデザイン、インテリアの色合いもシックで使いやすく、実に心地良い。爽やかなのにセクシィ。まさしくお気楽夫婦の好みにぴったり。
そして、24時間利用可能なジム、デイベッド付きのバー、3ヶ所のプール。どんな時間、どこにいても快適な施設。さらには、チャイニーズダイニングの「Cassia」、朝食から夕食まで利用できるプールサイドの「ザ・ノウル」、夕食の後に毎回訪れたラウンジ「ザ・ライブラリー」と、数は少ないものの、レストランも充実。「明日からのホテルをキャンセルして、このホテルに延泊したい!」という妻の気持は良く分かった。そんな2人が恋をしたホテル。またいつか訪問したいホテルになった。
■快楽主義宣言より 「恋に落ちたリゾート」2010年8月29日