黒豚味噌の置き土産「九州男児、北へ!」

butabaraカッシュ仲間の1人、鹿児島出身の酒豪、独身男が北へ旅立った。ひと夏の恋に破れた後の逃避行…ではない。勤務する会社で、担当するプロジェクトを前に進めるというミッションを抱え、秋田県横手市に単身赴任。もっとも、同行する家族はいない。週末はスカッシュのレッスンや試合参加に明け暮れる。ある週末、そんなスカッシュ仲間の壮行会を開催した。集まったメンバーは、ご近所の友人夫妻、NYC帰りの友人夫妻(そろそろこの名称も変える必要があるか)、そしてお気楽夫婦の7人。の、予定だったけれどNYC帰りの友人(妻)が残念ながら都合により欠席。6人で向ったのはご近所中華の名店、萬来軒。さっそくビールで乾杯。

yakigyoza餃子食べたぁい!」夏の暑気払いの集いに、やはり急遽参加できなかったNYC帰りの友人(夫)が、熱烈にアピール。熱中症でダウンしてしまい、友人たちの間でブームとなっている萬来軒の焼餃子を食べられなかったことが悔しかったらしい。暑気払いの後、帰宅した奥さまに「焼餃子、すっごい美味しかったの。残念だったねぇ」とか(たぶん)言われたに違いない。彼は負けず嫌いの体育会系ラガーマン。「うん、これは旨い!」待望の絶品焼餃子を頬張り、溜飲を下げた様子。ところで、北に向うスカッシュ仲間、九州男児と言えば、相変わらず淡々と食べ、飲み、言葉少なに転勤先の様子を語る。「寒いよぉ!何て言ったって、カマクラ祭りが有名な街だからね」皆に脅かされつつ、お気楽妻が差し出す包みを受け取る。

kurobutamisoりがとうございます♡」彼が受け取ったのは、ユニクロのヒートテック下着セット。これで寒さ対策も万全?スカッシュ仲間が転勤する先には、スカッシュコートがない。岩手山を擁する奥羽山脈を越え、岩手県の金ヶ崎町にある森山総合公園という場所まで2時間かけて通うしかないらしい。「それでもスカッシュ続けるんだねぇ」「続けたいっすねぇ」迷わぬ返事に驚嘆の声が上がる。2次会は、Bar808へ。九州男児の好物、芋焼酎で再度乾杯。「皆さんにお土産です」そんなタイミングで彼が取り出したのは鹿児島名産「黒豚みそ」。蓋を開けるとニンニクの香りがふわぁと漂う。食欲を誘う“ご飯の友”。これはキュウリに付けて食べても旨そうだ。「あぁ、良いっすね♡」

karamisoっそく世田谷産キュウリを切り並べ、黒豚みそを乗せてぱくり。ん、んまい。焼酎との相性もぴったり。やはり地元の食材には地元の酒という組合せ。スカッシュ仲間が向う秋田といえば酒どころ。美味しい日本酒と、美味しい料理の組合せに出会えそうだ。「酒とか料理だけじゃなく、秋田美人にも出会わなきゃね」誰からともなく声が上がる。秋田は小野小町の出身と言われる色白美人の土地柄。美味しい酒、酒の肴、そして秋田美人の奥さまと過ごせば、寒い冬も乗り越えられるはず。口数は少ないけれど、何事にもじっくり取り組む粘り強い彼の性格は、東北人と共通するものがあるかもしれない。北と南の相性も悪くない。馴染めば良い組合せもあるだろう。

、ウチには美味しい日本酒見つけて送ってね!」体育会系のNYC帰りの友人(夫)がオチを付ける。何年か後に、鹿児島の黒豚みその代わりに、北の美酒と、美味と、そして秋田美人を伴い、帰っておいで!

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