不定期営業中!「BAR808」

Pbar808たまにしか営業しない、小ぢんまりとしたBARがある。場所は世田谷の外れ。年に数回、数人の客が訪れる。ほとんどの客は近所で四川料理を食べた後、揃って来店する。会員制ではないけれど、マスターの知人である必要がある。マスターも酒飲み。酒好き。客と一緒に大いに飲む。席数は大きなテーブルとソファを合わせて10人程度。貸し切りが原則。チャージはない。メニューもない。酒の持込も自由。デザートを持ち込む客も多い。

先日も数名の来客があった。「モエ エ シャンドン ブリュ アンペリアル」、大量の「ピエール・マルコリーニ」のカップアイス、京都「紫野和久傳」の和菓子、これまた大量の「笑い声」が持ち込まれた。マスターの嗜好を完璧に理解した、初来店とは思えないグッチョイス!建築家だという唯一の男性客は、自分が手掛けた住宅が掲載された雑誌も持参してくれた。グッジョブ!他は全て女性客。マスターの余技であるスカッシュで一緒に汗を流した後での来店。…そう、この店は女性客が圧倒的に多い。これは決してマスターの方針ではないらしいが、そう思われても仕方がない。

その日の客たちが一軒目に立ち寄ったのは四川料理の店。「蒸し鶏の山椒和え」「穴子とマコモ茸の四川炒め」「海鮮春巻」「海老の豆鼓炒め」「春野菜の煮込み」「四川水餃子」「麻婆豆腐」「坦々麺」「汁なし香酢坦々麺」などをたっぷり食したらしい。この店はマスターお薦めの店。彼が20年以上通う、マスコミ取材お断りの、小さな中華料理屋。その日も予約の3組だけで店は満席。厨房のオヤジさんと、接客のオバちゃんの2人がフル回転。…そんな店の料理で、辛味と旨味で舌を痺れさせて、客たちはそのBARにやってくる。

以前、このBARはビストロとして営業もしていた頃もあった。その日のテーマによって、イタリアン、中華、沖縄ン、和食などが供された。メキシカンのデリバリでテーブルが賑わったこともあった。しかし最近はBARのみ営業。これはマスターの営業方針と言うよりは、ママの方針らしい。「だって、外で食べた方が美味しいでしょ」…そんな「BAR808」、営業日も時間も不定期ながら営業中!(居心地が良いと評判らしく、閉店時間も決まっていない。お帰りの時間にだけはご注意を!)

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SINCE 1.May 2005