暑気払い vs 熱中症「萬来軒」千歳烏山

海老とアスパラ炒めい。熱いという方が正確と思われる程、暑い。梅雨明けと共に連日35℃を超える猛暑日が続いている。そして、西日本の豪雨被害の直後に、今度は遊びに出かけた先の海や川などでの水難事故。つくづく地球という惑星は水の星なのだと実感する。地表の70%を占める海水が蒸発し、雨になって地上に降り注ぎ、川や地下水となってまた海に還る。この水の循環の過程で“異常気象”と呼ばれる豪雨や猛暑が発生している。海流の変化、森林破壊、地表を被うコンクリート、CO2の排出量の増加、それらの結果としての温暖化。複合的な理由はあれ、地球の“血”とも言える“水”の循環が滞れば、生命体としての地球は病気になる。それも道理である。

モンゴウイカの豆豉炒めころで、暑くなれば暑気払い!というのも道理。日中に流した汗を、ビールという名の琥珀の液体で取り戻し、がつんと美味しく元気になる料理を食べる。暑さなんて飛んで行け!実に正しい日本人の知恵。大切な習慣は守らなければいけない。ということで、友人たちを招集。集まったのは3組の夫婦と、負け組1名(スカッシュの大会当日だったため、勝っていたら参加できないという事情があり、幸か不幸か参加できることになった)のはずだった。ところが、夕方になって1通のメールが届いた。NYC帰りの友人(妻)から、夫が熱中症でダウンしてしまい参加できず、自分は参加するという内容。暑気を払う前に、逆に暑さから払われてしまった。う〜ん、残念。

牛肉とマコモ茸局、2組の夫婦、スカッシュ負け組の男、そして猛暑負け組の男の妻、6人で向かったのはご近所の名店「萬来軒」。店の前には「本日閉店」の看板。予約で満席というメッセージ。店に入ると、既に常連さんでいっぱい。萬来軒のおばちゃんが最も気楽に働ける環境だ。「あぁ、いらっしゃいませ」相変わらず愛想があるのかないのか、というそっけなさが堪らない。人数が減ったことを詫びるが、意にも介さない様子。暑い夏の四川料理、おじちゃんの作る絶品中華と、おばちゃんの作るまったり空間が暑気払いにぴったり。さぁ、まずはビール!飲める3人で乾杯。「今日は飲みましょう!」と、NYC帰りの友人(妻)がウコンの力を手渡す。スカッシュに負けても、酒には絶対に負けない男にとっては、鬼に金棒。準備は万全だ。

絶品おこげころで、今日はお肉のメニューをたっぷり食べよう!」NYC帰りの友人(妻)の目が輝く。友人(夫)は肉が苦手。外食では気遣って肉系は遠慮がちにオーダー。今日は遠慮なく食べよう!という主張。了解。夏の定番、モンゴウイカは豆豉炒めで。海老とアスパラは絶妙な塩味で。「美味しい♡」「やっぱりおじちゃんの料理は絶品だね♫」ビールも進む。牛肉とマコモ茸炒め、海鮮おこげと美味の皿が続く。気のおけない仲間たちと、元気に食べ、飲み、笑う。美味しい、楽しい。これぞ暑気払いの極意。ところで猛暑に負けた友人(夫)の様子はどうだろう。「大丈夫よ、きっと。凛ちゃん(愛犬)と1日中ずっと一緒だから、却って喜んでるかも」むむっ、逆にちょっと心配(汗)。

も、何か持ち帰ってあげようかなぁ。おばちゃん、何が良いかな」ふぅ、ちょっと安心(笑)。四川麻婆豆腐、海老チャーハンを手に、帰路に付いたNYC帰りの友人(妻)。何だかんだ言っても良い夫婦だ。

…「日は楽しかったね。IGAは良い感じで酔っぱらった模様。今はソファで爆睡中です」夜中に妻からメールが飛んだ。最後に、酔いに負けたのは、私だった。

■食いしん坊夫婦の御用達へ 「萬来軒

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