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このホテルへのチェック・インは、夜をお薦めする。我々も、事前に何度も何度も、写真を眺めていた。だから、この二頭の木馬も、映像として、情報として知ってはいた。なのに、改めて恋に落ちた。エントランス・ロビーを通り過ぎて、バーに向かう途中に蓮池がある。その池に浮かぶ2頭の姿を前に、心が浮き立たない人がいるだろうか。これからのヴァカンスの日々を期待させる、素晴らしい演出だ。チェック・インの手続きをするバーのソファから、エントランスを振り返る。輝く木馬、照明で作り物のように鮮やかに輝く植物が目に入る。ミントの香りがするウェット・タオル(おしぼり)が出される。ふ~っ。昨日までの些事は全て忘れてしまう。
※詳細は旅の記録・街の記憶「憧れの隠れ家リゾート ザ・ダタイ」
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フォーシーズンズ リゾート ランカウイは、慣れるまで時間がかかる困ったホテルだ。その現実とはかけ離れたスケールの広大な敷地。にこやかで心地良いスタッフの対応。しかし、余りにも計算され尽くした隙のなさがかえって落ち着かない。ラッププールのプライベートスペースの贅沢さなどは未だに夢のようだ。テニスコートはそのままトーナメントが開催できそうな設備。コートレンタル料が不要なだけではなく、クーラーボックスに冷たいおしぼりとミネラルウォーターが用意される。椰子の樹の下で爽快なプレーができる。広大な敷地を移動するのも無料のマウンテバイクかスタッフのカートを使う。豪華で行き届いたファシリティとサービスは素晴らしい。けれど、宙に浮いた足をしっかりと地面に付けるには最低4,5日の滞在が必要かもしれない。
【快楽主義宣言より】
■「蜃気楼ホテル」 2007年9月9日
■「悦楽リゾート 魅惑の午餐」 2006年8月27日
■「快楽リゾート 朝の誘惑」 2006年8月26日
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ザ リッツカールトン バリは、絵に描いたようなラグジュアリーなリゾートホテルだ。広大な敷地に隅々まで手入れされた庭園。海辺のプール、崖の下のレストラン、海に向かって建つチャペル。余りにも演出過剰なリゾート気分満載度合いの高さは、厳密にはお気楽夫婦の好みではない。しかし、チェックインが少し手間取り、お詫びということでホテル棟のオーシャン スイートルームからヴィラにアップグレードされた瞬間に好みのホテルに変わった。そう、お気楽夫婦は分かりやすい。2人で宿泊するには広すぎる程の2ベッドルーム、2階建てのヴィラ。中庭に面した明るいバスルーム、海を望むテラスがあるリビングルーム。きれいな芝生の前庭にはサラとプール。リッツのマジック。ところが、2009年4月、ザ リッツカールトン バリは、「アヤナリゾート&スパ」に変わった。 ホテルの経営権委譲は良くあることだが、どうなることだろう。
【快楽主義宣言より】
■「快適な空間」 2007年9月9日
■「ホテルを味わう旅」 2007年9月2日