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松山市の中心部から車で15分。迎えに来ていただいたオーナーの越智さんと、お互いに日本各地で泊まり歩いたホテル談義をしただけで、良いホテルなんだろうなと期待が高まった。そして、「TOBE オーベルジュ・リゾート」はその期待以上の宿だった。
湖の畔、広大な敷地の中にコテージとエステ施設が点在する宿泊棟、レストランとブライダル施設があるメイン棟に分かれる。そしてその間の移動は、南の島のリゾートのようにカートを使う。これだけでもリゾート気分が増すというものだ。宿泊したのは「辛夷」という名前が付いたレークビューの端正な客室。全室それぞれに花の名前が付けられ、その花をあしらったランプシェードや洗面ボウルに砥部焼の丁度が揃えられていると言う。
ホテル名にオーベルジュと冠するように、レストランはこの宿の要。湖と噴水を望む場所に長いカウンタを配し、その美しい景色を眺めながら目の前のオープンキッチンで調理された料理をいただく。美味と美景を一緒に味わえる、季節ごとに訪れたくなる宿だ。
■TOBEオーベルジュ・リゾート滞在記
・美景の宿(2017年7月29日)
・美味の宿(2017年8月5日)
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その名前からして堂々たるものだ。軽井沢という地名はブランド化しているが、さらに一線を画す「旧軽井沢」だ。旧軽ロータリー、旧軽銀座も程近い。加えて、メインストリートから少しだけ内側に入っている絶妙なロケーション。ここ数年の間に圧倒的に増えた観光客の騒音にも無縁な環境だ。エントランスやレストラン、中庭などがゆったりしているのに、客室数は50部屋と抑えてある。お気楽夫婦好みのスモール&ラグジュアリーなホテルの典型。
宿泊したジュニアスイート(52㎡)は、中庭に面したベランダを配し、ゆったりと寛げるレイアウト。ベビーボトルのシャンパンも含め、冷蔵庫の中のドリンク類は無料。嬉しいサービスだ。ビュフェスタイルの朝食も充実しており、原木で並べられる生ハムや専用の器に盛り付けられたスモークサーモンなど、演出も見事。きめ細やかで柔らかなサービスが嬉しい。2019年現在、経営もヒルトンの系列になり、ホテルの名称も「KIKYO」と変わったけれど、従来のコンセプトは大きく変わっていない模様。それを確かめルために、再訪したいホテルだ。
◾️IGA“快楽主義宣言”より 旧軽井沢ホテル滞在記
・「Just our type!」2017年7月15日
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ハイアットグループのブランドは、いくつかに分かれる。日本で展開しているのは、300室以下のスモール&ラグジュアリーのトップブランド「パークハイアット」、そして300室以上の大型ホテルで伝統的なグランドホテルを現代的にアレンジした「グランドハイアット」、開業以来の基本ブランド「ハイアットリージェンシー」と続く。ハイアットリージェンシーに「リゾート&スパ」という呼称が付く箱根の場合は、全室クラブルーム扱いの上位ブランドに位置づけられる。そのハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパは、森トラストが建築したものの開業にまで至らなかった「グランフォーレ強羅」を一部改修して開業したホテル。
そんな経緯はともかく、この宿は読書スペースが充実していることで、お気楽夫婦の評価が高い。客室のサンテラスにある椅子も、ベッドに続く大きなソファも、そして何より大きな吹抜けと暖炉が印象的なリビングルームと呼ばれているロビーのソファが読書にぴったり。さらに、夕方には無料のシャンパンサービスがあり、グラスを片手に読書するという至福の時間が訪れる。ちなみに、夕食として選んだ寿司は絶品ながら、調子に乗って食すと冷や汗が出るお値段。とは言え、客室も、ONSENと呼ぶ大浴場も、スパも、心地良い空間。また是非再訪したいホテルだ。
【快楽主義宣言】より ※ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパ滞在記
■「読書のための宿」2007年4月7日
■「箱根ダイニング」2007年4月8日