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自ら“極上の”ウェルネスリゾートを標榜するように、確かにリゾート内にはWellness(健康をな心身と生活を求めるライフスタイル)な空気が満ちている。通年営業の屋外タラソプール、ジムなどの充実した施設があり、トリートメントなどのウェルネスプログラムが用意されている。朝食のメニューも、ビュフェスタイルながら、サラダなどのラインアップが素晴らしい。ナーベラー(ヘチマ)、ハンダマ、青パパヤー(パパイヤ)などの新鮮な島野菜が豊富に揃っており、海に向いたテラス席に座り、それらをシークワサーなどのドレッシングでいただけば、朝からバリバリ健康な気持ちになろうというもの。ホテル自慢のタラソプールは、滞在中何度でも利用でき、宿泊客は無料。予想以上に強いジェット水流に患部を当て、流れに逆らい、何種類ものジェットバスを巡る。本格的な施設であり、満足感も高い。インフィニティプールは営業期間外だったため利用できなかったが、眺めるだけでもリゾート気分が増す。小さいながらジムも快適。健康志向の高い宿泊客にはぴったり。
客室は全てクラブルーム。54㎡という広さ以上に開放感を感じるのは、窓を開け放てば視界の全てが海!という広いベランダと、バスルームとベッドルームの間の扉を開ければ、ビューバスになるという巧みな部屋のレイアウトの技による。大きなカウンタテーブルの上には、なぜか万華鏡が置いてあったり、遊びゴコロにも溢れている。全68室クがラブルームだから、宿泊客はフリーパスでラウンジを利用することができる。充実の朝食はもちろん、午後にはアフタヌーンティを楽しめ、夕刻のカクテルタイムにはスパークリングワインを飲みながらフィンガーフィードを味わえる。スモール&ラグジュアリーなホテルの良さは、団体客がいないこと、スタッフとの距離が適度に近いこと。慇懃ではなく、かと言ってフレンドリー過ぎない絶妙な距離感で接してくれる。
かつてサミット会場としても利用された大規模リゾート「ザ・ブセナテラス」に隣接し、相互利用が可能。すなわち、小ぢんまりした落ち着いたホテルに宿泊しながら、レストラン、ショップ、コンビニエンスストアなど、大規模施設のファシリティが利用できるというお得感があるホテルでもある。また、ブセナテラスをはじめとしたテラスホテルズ間の無料シャトルバスの利用もでき、空港から「那覇テラス」に向かい、そこからブセナまでシャトルバスを利用すればお得感も増す。*逆ルートも可。沖縄北部滞在の際には、ぜひおススメしたいホテルだ。
IGA“快楽主義”宣言 ▪️「極上ウェルネスリゾート」2016年11月26日
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そのホテルを最初に知ったのは、雑誌に掲載された写真だったか、インターネットだったか、今となっては覚えていないのだけれど、直感的に「泊まりたい!」と思ったのだ。いわゆる一目惚れ。そして、全館に4室しかない客室が全てスイート(ジュニアスイート)であること、海に面していること、屋上にジャクージがあり貸切にできること、レストランの評判も良いことなど、知れば知るほど思いは募った。ところが、なかなか縁がない。一度は予約したものの、仕事の都合でキャンセル。その後は日程が合わず、何度も予約を試みたけれど、宿泊するチャンスが訪れなかった。
そして、2016年夏。チャンスはやって来た。妻の腱鞘炎療養と称し、金曜日から休みを取りどこかに宿泊しようと計画。さすがに連泊では予約できなかったが、1泊だけ「Ever green」というスタンダード(と言っても52㎡)の客室を予約することができた。事前に期待が膨らみ過ぎた場合、現実とのギャップに期待はずれという場合がある。ところが、このホテルは逆だった。
事前に予約確認の電話が入り、電車で向かうと告げると、到着の時間を教えてもらえれば、最寄りの逗子駅または新逗子駅まで提携のタクシーで迎えに行くという。チェックイン前の早い時間にホテルに到着し、クロスバイクを貸りたいという要望にも応えてくれた。それどころか、ウェアやシューズまでレンタルしてくれるという。チェックイン同様にライブラリーに案内され、ウェルカムドリンクと冷たいおしぼりで迎えられ、荷物を預かっていただいた。そしてホテルに戻ると「お帰りなさい」と迎えられ、フリーパスで部屋に入ると、ウェルカムシャンパンが冷えており、冷蔵庫の中のビール(それも地元の葉山ビール!)やソフトドリンクは全て無料だと言う。サイトにそのようなことは一切記載せず、さり気なく供されるサービス。これでもうこのホテルに恋に落ちたのは言うまでもない。
部屋はウッドデッキのベランダがついたワンルームタイプ。バスルームとベッドルームの間の壁はガラスだから、部屋越しのビューバス。Bang&Oulgsen製のオーディオ、シモンズのベッド、大きな液晶TVなど、スタイリッシュな室内。居心地良し。広いデッキにはティテーブルと椅子が2脚あり、ここで朝食をいただくこともできる。宿泊客は滞在中に1度無料で利用できる屋上のジャクージ。屋内と屋外にバスタブがあり、冷たいスイーツ付き。お気楽夫婦はシャンパンを持ち込んだ。都内からわずか1時間で日常から乖離した空間を存分に味わえる。オススメはしない。これ以上予約できないホテルになってもらっては困る。お気楽夫婦は、さっそく次回の滞在の計画を立てた。
■IGA“快楽主義”宣言 「海辺のHIDEAWAY」2016年7月10日
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2010年、話題のエリアである。普天間飛行場の移転問題で揺れる新政権。その移転先として話題になっているキャンプ・シュワブがある名護市。そのジュゴンも出没するという辺野古崎付近に、新たに滑走路を造ろうというのが日米両政権のかつての合意。お気楽夫婦がそのリゾートを訪れたときにはまだ両国が協議中。リゾートの対岸に見える辺野古崎を眺めながら、感慨深く…などという思いが飛んでしまうリゾートだった。
ここは本当に日本なのか?と思うスケールの大きさ。何しろ敷地面積80万坪、良くある表現で言えば東京ドーム60個分。チェックインした後は、専用のカート乗り放題。これがまた楽しい。フロント棟からホテル棟への移動だけではなく、ビーチやレストランへの移動も全てカート。私有地内だからと勝手に言い訳し、食事の後(当然酔い心地)のカート運転がこれまた楽しい。サザンなどを大声で歌いながらカートでぶっ飛ばす…とは言えご存じの通り、せいぜいスピードは10km/h程度ののんびり運転。南の島の闇の中、妻と2人で大笑いしながらのドライブ。
そして何より、部屋の広さも国内リゾートでは最大級。お気楽夫婦はアップグレードの恩恵を被り、天蓋付きベッドがある客室面積64.8㎡、アウトドアジャグジー付のバルコニー面積32.4㎡、併せて100㎡弱というリゾート気分満々の部屋で宿泊。実に幸福な滞在だった。この春に出されるという政府の結論が、美しい海とリゾートにどのように影響を与えるかを見守りたい。
※詳細は下記リンクの記事参照
■快楽主義宣言より 「ニライカナイの向こうから」(カヌチャベイ滞在記)