奇跡の定時運転「NYCのバス」

dscNYCの友人が日野原重明氏の講演会に参加した。(ところで、NYCまで講演に行かれているんですね。日野原さん、凄い!)
彼女が会場のホテルから自宅へ戻るバスでのできごと・・・。

比較的道が空いていた為、順調に走っていたバスが、57丁目からYork Avenueに入った途端に徐行を始め、殆ど全ての信号でわざわざ赤になるのを待つようになった。充分間に合うのにスピードを落とし赤信号で待つ、・・・じれったい。そして64丁目との交差点に来たとき、我慢できずに乗客の1人が運転手に尋ねた。「何で毎回毎回信号で止まるんだよ?」すると運転手は「時刻表に合わせてるんだよ」・・・その瞬間、とても書けないスラングで、二人の間で口論が始まった。

そりゃぁ、そうだ。普段は遅れたい放題遅れてるNYCのバス。乗り合わせた乗客は心の中で応援する。「GO!GO!」ヒートアップし続けた口論の後、ブチ切れたらしい運転手は、突然のスピードアップ。クラクションまで鳴らしながら、黄色信号もブッちぎりで飛ばしまくり、停留所では急ブレーキの繰り返し。あっという間に友人が降りる84丁目に到着。すると、例の乗客も下車するらしい。友人はどきどきしながら二人を見守る。「だからって、こんなに飛ばすことないだろう!」「飛ばせって言ったのはおまえだろう!」・・・彼女の予想。ところが、降り際に彼の言ったことばは、「サンキュー」???そして運転手は、「ユアウエルカム」???不思議の国、マンハッタン・・・。

・・・NYCに住む友人からのレポートを基に(またレポートお願いします)書いてみた。こんな街では「この電車、混雑により定時より3分の遅れです。申し訳ありません・・・」というような東京では当たり前のアナウンスは流れないのだろう。「こんなに電車が多くて、3分しかズレないのは凄いよね!」遅れた二階建てバスが列を作って走る香港の友人なら、そう言うだろうか。

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