オキナワンな夕餉「祖師谷 元祖 由ら」

P1000990共稼ぎのお気楽夫婦は、香港や台湾の人々のように、会社の帰りに食事を済ます。毎日が外食。必然的に場所や時間、季節や気分によって使い分けられるぐらいの“手持ちの店”が増える。行った店のカードは必ずGET。それらを名刺ホルダに保存し、整理するのは妻の趣味。何百枚ものカードがエリア、ジャンル毎に並べられ、そのデータを「IGA’s グルメ」と名付けたエクセルのファイルに保存される。と同時に彼女の記憶中枢にも刻まれる。・・・このDBの方が信頼でき、使い易い。

各ジャンルの店をひとつの街に全て揃えるのは難しいが、どの街にも押さえておきたいジャンルがある。元気になりたい!という時に、どうしても。それは、(二人は、“オキナワン”と呼んでいる)沖縄料理。二人にとって、どの街で食べたくなっても、行ける!という状況を作っておく必要がある料理だ。例えば、下北沢であれば「Aサインバー」。新宿なら東口は「ナビィとかまど」、南口は「ちゅら島酒蔵」。下高井戸なら「ナンクルナイサ」。自由が丘は「なんた浜」。市ヶ谷は「嘉多蔵」。高円寺は「抱瓶」。・・・しかし、残念ながら二人の住む街にはオキナワンの(美味しい)店がない。

自宅近くで食べたくなった時に出かけるのが、お隣の街、祖師谷の「由ら」。駅の南、狭い入口を2階に上がる隠れ家系の店。オープンキッチンの周りを囲むカウンタ席の居心地が良い。お約束のゴーヤちゃんぷるや島らっきょう、豚の角煮が旨い。元気になる素材がいっぱい。そしてこの店、沖縄料理だけでなく、メニューも豊富。宮崎地鶏、薩摩軍鶏、沖縄豚など、旨い肉が揃っている。そして、何と言ってもこの店で食べるべきは奄美の“鶏飯”。酔っ払った後の、あっさりさくさく、スープが旨い。

大雪の日の夜、身体の中から温まろうと、立ち寄った。焼酎と泡盛は、普段はロックで飲むのだが、さすがにこの日はビール抜きのお湯割りでスタート。がちがちに冷えた身体に、芋焼酎のお湯割が染みていく。ふぃ~。温まるぅ。芋の香りが鼻を抜けていく。いつものように味見にと妻にグラスを差し出すが、お湯で割った焼酎は香りが強くなるため、ほんの一口しか飲めない。温かいグラスで冷えた掌を温める。ふぇ~、良い感じ。すぐに2杯目。「なんか、気持まで温まってきたねぇ」そう言うと、「そうね、ちょっと酔っ払ってきたみたいだしね」・・・まぁ、事実そういうことなんだけどね。ふぅ・・・。

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