Archive for 2 月 2nd, 2013

スポーツとの距離感「スカッシュ団体戦」

Kentaカッシュを始めたのは10数年前。ナショナルチームのコーチでもある有名コーチの元、毎週1回のレッスンを続けて10年以上。最初は中級クラスからスタートし、すぐに上級クラスに引き上げられた。プロも参加するOPENトーナメントにも出場。勝てなかったけれど。その頃既に40歳を超えていた私は、上級クラスのレッスンが終わると口も利けないぐらいに疲労困憊し、なぜお金を払ってこんな辛い思いをしなければいけないんだ!と愚痴った。けれど、それが快感でもあったのだと思う。まだ若いメンバーたちと一緒に、こんなハードな練習ができるんだという自負、自信。とは言え身体は正直だった。肘を壊し、体力は衰えた。試合で勝つことを目標に練習する他のメンバーに迷惑がかかると判断し、数年前に自らクラス替えを申し出た。

Haruれからは楽しいだけのスカッシュ三昧。妻と一緒の中上級クラスに在籍。フルショットでは打たず、ボールのコースも甘くしながら、他のメンバーと長くラリーを続けることを良しとした。ただし、コーチとラリーする時だけはコートを走り回り、フルスイングでボールを打ちまくる。大会に参加することもなくなった。月に1回開催するメンバー同士の交流試合では初級者や中級者を相手にラリーをするだけ。年に1回程度スクールの仲間たちと一緒に団体戦の試合に参加する際は、相手のレベルに合わせてプレーした。お気楽スカッシュ。なのに再び肘を壊した。それも以前より症状は重かった。身体が温まるまでは、恐る恐るボールを打つ。肘の痛みにボールコントロールができず、思うようなプレーができないどころか日常生活にも支障あり。

KatsuGyozaこで本格的な治療を決心。テニスの伊達公子プロも行ったというPRPという治療を行った。自らの血液を採取し、遠心分離機で血小板を取り出し患部に注射するという治癒力を高める治療。あら不思議。痛みが消えた。ハードヒットができるようになった。保険が使えない自費治療。出費の甲斐があったと喜んだ。そして、餃子の街宇都宮で開催されたスカッシュ団体戦に久々に参戦。オフィスの引越のため、遅れて会場に到着。他のメンバーは好調の模様。よしよし。後半から参加したものの…あれ?ゆるゆる中途半端なプレーしかできない。集中できない。勝とうという気持が湧いて来ない。負けても悔しいという気持にならない。どうしたことか。下位トーナメントで優勝したものの、どうやら同じチームの妻にとっては不本意な結果。

Gyozaンション下がっちゃったよ。下手な人みたいだったよ」滅多なことでは怒らない妻のひと言。相当に怒り心頭の顔つき。背中に嫌な汗が伝った。エンジョイスカッシュを標榜している妻の気持さえも萎えさせるプレーをしてはいかん。年齢や体力を言い訳にしてはいけない。所詮は気持の問題だ。楽しむのは良し、汗を流した後のビールが目的でも良し。けれど試合に勝てたらもっと楽しいはず。一所懸命なプレーをしなければ対戦相手にも失礼だ。そうだね。楽しく頑張って結果を出さなきゃね。漫然とプレーしていては、大好きなスカッシュやコーチに対しても失礼ってもんだね。「分かればよろしい。ウチがコートの中でも喧嘩しないのは、レベルが違うからなんだからね。格好悪いプレーは許さんよ!」

が覚めた。もう一度、気持を入れ替えよう。自分のスカッシュをやり直そう。どんなプレーをしたいのか、どんな風にスカッシュと関わりたいのか。「一緒に70歳でも、80歳でもスカッシュやるんだからね」と妻がダメ押し。了解。宇都宮でたっぷりと餃子を食べながら、ビールを飲み干しながら、深く深く頷いた。

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