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そのホテルを最初に知ったのは、雑誌に掲載された写真だったか、インターネットだったか、今となっては覚えていないのだけれど、直感的に「泊まりたい!」と思ったのだ。いわゆる一目惚れ。そして、全館に4室しかない客室が全てスイート(ジュニアスイート)であること、海に面していること、屋上にジャクージがあり貸切にできること、レストランの評判も良いことなど、知れば知るほど思いは募った。ところが、なかなか縁がない。一度は予約したものの、仕事の都合でキャンセル。その後は日程が合わず、何度も予約を試みたけれど、宿泊するチャンスが訪れなかった。
そして、2016年夏。チャンスはやって来た。妻の腱鞘炎療養と称し、金曜日から休みを取りどこかに宿泊しようと計画。さすがに連泊では予約できなかったが、1泊だけ「Ever green」というスタンダード(と言っても52㎡)の客室を予約することができた。事前に期待が膨らみ過ぎた場合、現実とのギャップに期待はずれという場合がある。ところが、このホテルは逆だった。
事前に予約確認の電話が入り、電車で向かうと告げると、到着の時間を教えてもらえれば、最寄りの逗子駅または新逗子駅まで提携のタクシーで迎えに行くという。チェックイン前の早い時間にホテルに到着し、クロスバイクを貸りたいという要望にも応えてくれた。それどころか、ウェアやシューズまでレンタルしてくれるという。チェックイン同様にライブラリーに案内され、ウェルカムドリンクと冷たいおしぼりで迎えられ、荷物を預かっていただいた。そしてホテルに戻ると「お帰りなさい」と迎えられ、フリーパスで部屋に入ると、ウェルカムシャンパンが冷えており、冷蔵庫の中のビール(それも地元の葉山ビール!)やソフトドリンクは全て無料だと言う。サイトにそのようなことは一切記載せず、さり気なく供されるサービス。これでもうこのホテルに恋に落ちたのは言うまでもない。
部屋はウッドデッキのベランダがついたワンルームタイプ。バスルームとベッドルームの間の壁はガラスだから、部屋越しのビューバス。Bang&Oulgsen製のオーディオ、シモンズのベッド、大きな液晶TVなど、スタイリッシュな室内。居心地良し。広いデッキにはティテーブルと椅子が2脚あり、ここで朝食をいただくこともできる。宿泊客は滞在中に1度無料で利用できる屋上のジャクージ。屋内と屋外にバスタブがあり、冷たいスイーツ付き。お気楽夫婦はシャンパンを持ち込んだ。都内からわずか1時間で日常から乖離した空間を存分に味わえる。オススメはしない。これ以上予約できないホテルになってもらっては困る。お気楽夫婦は、さっそく次回の滞在の計画を立てた。
■IGA“快楽主義”宣言 「海辺のHIDEAWAY」2016年7月10日
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このホテルで味わうべきはその眺望。そしてクラブフロアとクラブラウンジのサービスだろう。比較的早い時間のチェックインだったこともあり、お願いして東西南北全ての方角の部屋を案内してもらった。各部屋で撮影させていただき、ビューを確認。そんな私のわがままにもスタッフはにこやかに対応し、少し料金は上がりますがと念を押し、最後の東京タワービューを薦めてくれた。なるほど。もちろん東京タワーの最高地点はリッツ カールトンよりも高い場所にあるが、展望台の高さはほぼ一緒。距離の関係もあり、タワーを見下ろす視点になる。そして遠くにレインボーブリッジ、お台場の観覧車なども望める。この眺望とアフタヌーンティや夕暮れ時のシャンパンサービスなど、クラブラウンジのサービスを味わうだけで、このホテルを利用する価値があるというものだ。
*2016年6月追記:クラブラウンジがリニューアルされたと聞き、再訪。スイートルームに宿泊したこともあり、以前よりゆったりと過ごすことができた。リニューアルされたラウンジは落ち着いたスタイリッシュな空間で、居心地の良い空間になり、スタッフのサービスも良し。国内のホテルのクラブラウンジの中ではトップクラスだと思う。お気楽夫婦が滞在したラウンジの中では断然NO.1。
*2枚目の写真と最後2枚の写真を比べると、新旧クラブラウンジの様子の違いがわかる。
【快楽主義宣言より】
■「クラブフロアの愉しみ」 2008年8月9日
■「東京を眺めるプール」 2008年8月3日
■「東京のてっぺんから東京を眺める」 2008年8月2日
■「お気に入り度アップ」2016年6月12日
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お気に入りのホテルを挙げろと言われれば、迷うことなく真っ先にこのホテルを思い浮かべる。お気楽夫婦が選ぶお気に入りホテルの基準はいくつかある。爽快に汗がかけるスポーツクラブがあること。ゴテゴテせずすっきりとしたインテリアであり、何より佇まいがセクシーであること。部屋からの眺めが魅力的であること。部屋の中に読書に適した和みのスペースがあること。慇懃ではなく適度にフレンドリーな接客であること。そして美味しい朝食が食べられるレストランがあること。パークハイアット東京は、この全てを満足させるホテルだ。
*2016年3月追記:近頃はゼータクにも、このホテルに滞在する際には「パークスイート」に宿泊することが多い。国内外の多くのホテルに宿泊しているけれど、このホテルの、この部屋に滞在することこそが、ホテルマニアであるお気楽夫婦にとって至福の時間だ。
*2019年2月追記:2000年の入籍パーティと同様に、2018年の2月にパークハイアット東京のドローイングルームで、友人たちをお招きし自分の還暦と妻との25周年を祝った。その際に宿泊した「ディプロマットスイート」は、もう2度と宿泊できないだろうけれど、実に豪華で快適な客室だった。
【快楽主義宣言より】
■「夢のスイートルーム住まい」2018年2月25日
■「友は財産」2018年2月17日
■「天空のジムと部屋飲みと」2017年5月20日
■「理想のアーバンリゾート」2017年5月14日
■「IGA別邸?」2016年3月13日
■「再会に乾杯♬」2013年10月13日
■「美しき記憶への対価」2012年2月18日
■「住んでみたいが…」 2007年9月17日
■「ポイントでスィート」 2007年8月12日
■「乾杯バーに乾杯!」 2006年5月20日
■「快感のプール」 2005年11月11日