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名前が凄い。自ら“セレブ”である。それもトマトのセレブ。そう、この店はトマト料理の専門店。ランチは1,600円のスープ中心のメニューから、2,500円の肉または魚の料理のコースまで。以前勤務した会社から近いこともあり、この店に私は毎日のように通…えなかった。何と言ってもお値段がセレブである。けれど、決してC/Pは悪くはない。
小さなショットグラスに入ったミニトマトのジュースから始まり、完熟桃太郎のサラダ、トマトのコンソメスープ、トマトがたっぷり添えられたメイン料理、そしてトマトを使ったデザートまで、飽きさせない。トマトづくしなのに、味のバリエーションが広い。トマトの甘さや酸味にこれ程の違いがあるとはという驚きがある。
値段のことばかりで恐縮だが、1,200円のトマトジュースも驚き。飲んべの私としては、グラスワイン1杯が同じ値段でも驚きはしないが、トマトジュースに出せる値段ではない。酒飲みの方は価値観を変えて席に付く必要がある。健康志向の方におススメの、栄養価重視だけではない美味しいレストランだ。
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青山、表参道で美味しい炊き立てごはんが食べたくなったら、迷わずこの店に向かうべきだ。例えば夜のメニュー、ぴり辛 ちぎりこんにゃく、さつま揚げ、きゃべつの浅漬けなどの定番メニューは皆きちんとおつまみとして旨い。しかし、「おつまみ」としての例えばサバ塩焼を、ごはんの「おかず」として食べてみたい。この生姜焼きには酒も良いけどやっぱりご飯!そう思わせる店だ。
一般的な飲食店のランチは、夜の来店を促すためのメニューや価格設定をすることが多い。ところがこの店は、夜のメニューも充分美味しいのだけれど、いや美味しいからこそ、ランチを試してみたくなる。注意すべきは店に向かうべき時間だ。開店の11:30を目指すべし。12時を廻ると店に降りる階段でしばらく待つことを覚悟しなければいけない。けれど、待つ甲斐は充分にある。オーダーしたおかずで美味しい炊きたてご飯を食べる喜びはもちろんのこと、テーブルに置いてある切り干しダイコンや漬け物が、取り放題。嬉しいサービス。
【快楽主義宣言より】
■「自由が丘ランチ、青山ごはん」 2009年5月31日
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フランス人はくしゃみをすると、「A TES SOUHAITS !(願いが叶いますように)」と言う。英語で「GOD BLESS YOU !」と言うのと同様の習慣。この店でのランチは(くしゃみをしなくても)願いが叶いそうだ。美味しいランチをゆったりと取りたいという願いなら。但し「お安く」という願いは追加できない。C/Pが悪いという訳ではないけれど、毎日のように通う訳にはいかない。けれど、何か良いことがあったら出かけたい店。オーソドックスなフレンチをきちんといただける。…そして思わずワインをオーダーしたくなる。
*残念ながら閉店。現在は「MONOLITH(モノリス)」というフレンチレストランに。