ご近所エンタメ2『地獄八景:浮世百景』

Photo_86先週の記事を書きながら、ふと気がついた。改めて書くまでもなく、お気楽夫婦のご近所エンタメ度数は高かった。観に行く芝居のほとんどは下北沢。次いで渋谷、新宿、三軒茶屋。二人のお気に入りは小劇場系が多いため、当然の結果。ということで、三茶まで芝居見物に出かけた。土曜の午後、いつも通りに掃除や洗濯などの家事を済ませ、ふぅ~と溜息を付くと、もう開演まで30分余り。やばっ!慌てて身支度を済ませ、電車に飛び乗り、下高井戸から世田谷線に乗り継ぐ。気は急いているのに、のんびり走る電車。環七若林交差点でも信号待ち。開演まで5分。焦る2人。…世田谷線に罪はないのだけれど。

終点で電車のドアが開くと、ダッシュする2人。劇場は駅の真上、世田谷パブリックシアター。「地獄八景:浮世八景」G2演出、企画AGAPE Storeという、お気楽夫婦にとっては外せない演目。3階までのエスカレータを駆け上り(良い子の皆さんは真似してはいけません)劇場へ。開演2分前。座席に着くと開演ブザー。ふ~っ、間に合った。京都弁の女性の声で開演前のご注意アナウンスが流れる。最近、前説や場内アナウンスで携帯電話の電源を切るように、などのメッセージが演出の一部になっている芝居が多く、楽しい。ようやく気持が落ち着きはじめた2人。はんなりした京都弁に和む。

Photo_87芝居は、松尾貴史の狂言回しの口上から始まった。開演直後の期待と緊張が漂う劇場空間が、ふわっと緩み、同時にぎゅっと締まる。もう彼の手の上だ。妻は彼がキッチュと名乗っていた頃からの密かなファン。彼が出演(あるいは演出)する芝居は、確かに余り“外れ”がない。升毅、山内圭哉など二人の贔屓で芸達者な役者が揃い、上方落語の物語を下敷きにした物語がテンポ良く進む。“芸能人”が舞台に出ると心配なことが多いが、高橋由美子も悪くない。たまたま彼女が出る芝居を何度か観る機会があったが、安心できる演技。そして何より数役をこなす松尾貴史が良い。肩の力を思い切り抜いて観ることができ、観終わった後に「楽しかったね♪」と妻が言う芝居。

そんな芝居を観終わった後は、暖冬のぽかぽか陽気の中、のんびり散歩気分。太子堂にあるアメリカンダイナーBaker Bounceで遅いランチ。駅から遠い住宅街にある小さな店なのに、物凄い人気店。2人が席に付くと3時過ぎにも関らず満席。その後もカップルや家族連れが次々に訪れ、待ちきれずに帰る客も。確かに(料理に時間は掛かるが)美味しい。アメリカンダイナーそのものの内装なのに、アメリカンダイナーでは食べられない美味しさ。六本木の東京ミッドタウンにも出店するという。へぇ~っ。店を出て、下北沢まで2人で歩く。昼下がりのビールの軽い酔いを醒ますためにちょうど良い距離。骨董屋や花屋の店先を眺めながら、のんびり。勝手知ったるご近所でエンタメ、飽食、スポーツ三昧。お気楽夫婦の週末の過ごし方。「毎日が週末だったら良いのにねぇ」…それは、“週末”とは言わない。

2つのコメントがあります。

  1. 東京ミッドタウン@BIZ


    東京ミッドタウン 時間

    東京ミッドタウン@BIZでは東京ミッドタウン掲示板を連日更新しています。
    東京ミッドタウンには、サントリー美術館や、新国立美術館などのアートが集積、インテリアショップやカフェ、ファッションなどの文化も東京ミッドタウンから始まります。

  2. 円楽さん 引退


    円楽さん 引退

    円楽さんがろれつが回らないから引退表明だそうです
    引き際が綺麗です
    どこぞの先生と呼ばれる人とは違います
    まさに、芸人と呼びたい

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