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名前が凄い。自ら“セレブ”である。それもトマトのセレブ。そう、この店はトマト料理の専門店。ランチは1,600円のスープ中心のメニューから、2,500円の肉または魚の料理のコースまで。以前勤務した会社から近いこともあり、この店に私は毎日のように通…えなかった。何と言ってもお値段がセレブである。けれど、決してC/Pは悪くはない。
小さなショットグラスに入ったミニトマトのジュースから始まり、完熟桃太郎のサラダ、トマトのコンソメスープ、トマトがたっぷり添えられたメイン料理、そしてトマトを使ったデザートまで、飽きさせない。トマトづくしなのに、味のバリエーションが広い。トマトの甘さや酸味にこれ程の違いがあるとはという驚きがある。
値段のことばかりで恐縮だが、1,200円のトマトジュースも驚き。飲んべの私としては、グラスワイン1杯が同じ値段でも驚きはしないが、トマトジュースに出せる値段ではない。酒飲みの方は価値観を変えて席に付く必要がある。健康志向の方におススメの、栄養価重視だけではない美味しいレストランだ。
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香港では諦めていたものがここにはある。それは、レストランでの心地良いサービス。香港のホテルのレベルは高い。設備もサービスも満足できるホテルが揃っている。なのに、ホテルのレストランであっても満足できる料理の味ほどにはサービスを心地良く感じたことはなかった。それが、この店にはある。日本でフツーに受けていたサービスかもしれない。けれど、それが香港で受けられると何倍も感激することになる。もちろん料理の味も抜群ではあるが、このサービスを受けたがために、私たちの舌が加点してしまったのかもしれない。
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■「この店で味わうために」2011年9月10日
■「香港で☆☆☆のサービス」2009年9月5日
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初めてその店を訪れた1995年のクリスマス、香港人の食に対するエネルギーに圧倒された。巨大な体育館のような飲茶レストラン。ウェイティングリストに名前を書いてもらい、順番待ちの番号を渡され、しかし広東語でしか呼ばれず、はらはらしながら自分たちの番号を何度も確かめた。そしてようやく店の中に入った瞬間にタジロイだ。大きな円卓を囲む人、人、人。大声で話をしながら、がしがしと食べ、お茶を飲む。(不思議とビールを飲んでいる人は少なかった)ワゴンを押すオバちゃんたちには無論英語は全く通じない。蒸篭の蓋を開けてもらい、美味しそうだ!と思ったら頷く。すると伝票に赤い判を押し、テーブルの上に料理をどかっと乗せてくれる。それが実に旨いのだ。見事に安いのだ。友人たちと訪れた際には必ず連れて行った。大勢であればある程楽しい店だった。この店で初めて食べて好きになった腸粉(チョンファン)はどこに行っても頼むメニューになった。現在は香港最大の外食チェーン美心(マキシム)グループに入って、値段が高くなり、料理の味が落ちたという評判だけれど、お気楽夫婦は未だに大好きな店である。
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■過食的香港(食い倒れ編)2007年1月7日