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中華街に本店のある上海料理の店。自由が丘マダム御用達のこの店は、開店の11:30には店の前に並ぶ必要がある。それだけ人気の店。客層は自由が丘マダムの中でもアッパークラス。プラチノ自由が丘テラスがベビーカーを押した若い母親が中心ならば、状元楼は子供が独立して時間に余裕ができた年代。だから、昼時にタイミング良く席に付けなかったら気長に待つことだ。彼女たちに時間はたっぷりあり、尽きない話題も充分ある。数種類のランチメニューをオーダーし、皆でシェアしながら実に美味しそうに召し上がっている。しかし、落ち着いた店内の雰囲気はオヤヂたちでも大丈夫。オバさまたちに負けず、中華街の絶品中華の味を堪能したい店だ。
そしてもちろん、夜のメニューも。小籠包も良し、上海カニも良し。個室で接待も良し。
【快楽主義宣言より】
■「X’mas Carolの似合う街で」 2010年12月18日
■「猫背なカレー、マダムなランチ 自由が丘ランチ事情」 2009年2月1日
■「大人食い 中華三昧」 2007年2月4日
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星火と書いて「せいか」と読む。自ら居酒屋と名乗ってはいるが、落着いた佇まいは和食の料理屋の風情。広いカウンタ席は調理台と同じ高さ。調理人の包丁捌き、盛付け、食材なども全てオープン。眺めていても気持の良い仕事っぷり。ということで、味付けも確か。料理は京会席寄りかと思えば、ランチメニューやシメのメニューにラーメンがあったりもする。良い意味で敷居が低い。酒肴の盛合せ、薫製の盛合せなど、少人数で行っても多様な食材と料理が楽しめる。駅から少し歩くのもまた一興。行きつけにしたい店だ。
■「IGA“快楽主義”宣言」より
・「オトナの街歩き」2013年10月20日
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お気楽夫婦が住むマンションの1階に「吉栄(きちえい)」という店があった。夫婦で営むカウンタだけの小さな和食の店。沖縄出身の店主が、沖縄ソバも出してくれる、美味しく落ち着く店だった。その店のランチメニューに「さんまの開き」があった。これが絶品。骨の周りの身がカリカリで、かつジューシーで、脂が乗っていることが美味しさのポイント。良いサンマと、絶妙な焼き加減。実に旨かった。毎週のように土曜日のランチに伺った。けれど、店主が体調を壊し、残念ながら閉店。好物のサンマを食べられる身近な店を失ってしまった。以降、なかなか美味しいサンマの開きを食べさせてくれる店に出会えなかった。
ところがある日、自由が丘南口でふと入った店で、美味しいサンマに出会ったぁ〜。店の名前は萬月。こぎれいな店内、ランチビール300円も嬉しい。(平日に飲んでんのかいっ!)きれいに焼き上がったサンマの開き。ふふふ。旨そう。背骨の周りの薄く残った身をつつっとほぐし、ぱくり。予想通りに旨い。ビールをぐびり。幸せの午後。身離れの良い上物の干しサンマ。小骨も気にせず食べられる。満足。身近な場所に、嬉しい店を発見できた。