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お気楽夫婦が住むマンションの1階に「吉栄(きちえい)」という店があった。夫婦で営むカウンタだけの小さな和食の店。沖縄出身の店主が、沖縄ソバも出してくれる、美味しく落ち着く店だった。その店のランチメニューに「さんまの開き」があった。これが絶品。骨の周りの身がカリカリで、かつジューシーで、脂が乗っていることが美味しさのポイント。良いサンマと、絶妙な焼き加減。実に旨かった。毎週のように土曜日のランチに伺った。けれど、店主が体調を壊し、残念ながら閉店。好物のサンマを食べられる身近な店を失ってしまった。以降、なかなか美味しいサンマの開きを食べさせてくれる店に出会えなかった。
ところがある日、自由が丘南口でふと入った店で、美味しいサンマに出会ったぁ〜。店の名前は萬月。こぎれいな店内、ランチビール300円も嬉しい。(平日に飲んでんのかいっ!)きれいに焼き上がったサンマの開き。ふふふ。旨そう。背骨の周りの薄く残った身をつつっとほぐし、ぱくり。予想通りに旨い。ビールをぐびり。幸せの午後。身離れの良い上物の干しサンマ。小骨も気にせず食べられる。満足。身近な場所に、嬉しい店を発見できた。
世田谷
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★★★ :シモキタの芝居の後で
- 住所:東京都世田谷区北沢2丁目7-7 ビルSS 1F
- TEL:03-3481-5353
- URL:
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Aサインとは、沖縄がまだ日本に返還される前、アメリカ軍が営業を認めた店に与えた許可証のこと。ということで、この店は泡盛と焼酎のバー。シモキタに系列店が3店舗。元々、代沢三叉路近くの店(1階が沖縄ソバ、2階が沖縄料理居酒屋、3階がバー)に通っていたお気楽夫婦。2号店が本多劇場近くにOPENしてからは、ずっとこの店に通っている。本多劇場で芝居を観る夜は必ず。近頃では新宿や渋谷で芝居を観た後にも立ち寄ることが多くなった。長いカウンタと奥に4人掛けのボックス席があるだけの小さな店。カウンタに並ぶ泡盛の甕、カウンタ後ろの棚にびっしりと並ぶ泡盛や焼酎の瓶を眺めているだけで楽しい。
その上、この店はバーなのに沖縄料理が侮れない。この店の「カリカリポーク」「クーブイリチー」は必ずオーダーするお気楽夫婦の大好物。実に旨い。そして、店に入ろうと暗い店内を外から覗くと、顔馴染みのスタッフがロッド・スチュアート、ボズ・スキャッグス、ビートルズ、ビリー・ジョエルなどのジャケットを手にスタンバイしてくれる。思わずにんまり。そしてすっと癒される。思わず口ずさむ。外食三昧のお気楽夫婦にして、訪問回数から言えばトップクラスの店。この店に☆☆☆を付けず、どの店に付けようか。
【IGA快楽主義宣言へ】
■「芝居の後のおたのしみ」2010年6月13日
■「芝居BAR、読書CAFE」 2008年3月2日
■[シモキタの芝居の後は…」 2005年6月3日
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店名の「ヤマガタサンダンデロ」は、山形産なんでしょう?という庄内弁。山形県鶴岡市にある地産地消の人気レストラン「アルケッチアーノ」の姉妹店。オーナーシェフ奥田氏がプロデュースする庄内イタリアンの店。「アルケッチアーノ」と同様に山形県の食材を使い、素材を活かしたシンプルで斬新な組合せの料理。月山ワインなどの地元の酒もある。山形まではなかなか行けないけれど、銀座だったらという方におススメ。奥田シェフは今や多方面で活躍し、この店に顔を出すことはほとんどないのだろうけれど。
■「IGA“快楽主義”宣言より
・「何を食べるか<誰と食べるか」2011年6月4日