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人によって居心地の良い店の基準は違う。駅から適度に離れ、カウンタ中心のこぢんまりした店構え。肴が美味しく、酒が旨い。店主は適度に愛想があるけれど、でしゃばらず、常連客にだけ口を利くといういうようなこともない。声高に騒ぐワカモノがおらず、蘊蓄を語るオヤヂもいない。常連だけが幅を効かせる溜り場のような店などは論外。独りで行っても適度に放っておかれ、それでも淋しくない。ましてや、小さな店なのに豊富な種類の酒があり、新鮮な魚料理が供される。これが私の求める居心地の良さだ。
この店にはそれが全てある。
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■「深夜の酒」2013年7月28日
■「楽しい独り酒」2013年5月4日
■「広がる環の中で」2013年1月20日
■「祝杯の夜」2012年10月6日
■「さかな、魚、肴」2012年3月4日
■「居心地の良い場所」 2011年9月25日
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たん熊北店二子玉川店で本城さんにお会いしたのは偶然だった。予約なしで訪れ、お店に入れなかったこと数度。初めて予約して、たまたまカウンタ席の右端に座り、店長だった本城さんと話をしたのが幸せの味の始まりだった。以来、その席で季節の味をいただく度に幸せな味と時間と空間を楽しんだ。妻はその店で食事をすると幸せな気分になると言い、不満に思った料理はひと皿もなかったと微笑み、だからこそ大事な日に訪れたい大切な店だと呟いた。
2009年春、本城さんが独立したことで、その「幸福のカウンタ席」は一駅離れた用賀に変わった。たん熊という大きな店で采配を振っていた時よりも、さらに生き生きとされている。こぢんまりとした、全ての席に自分の目が充分に行き届き、自らが思うように料理を作る喜びをご自身も味わい楽しんでいるように思える。そんな本城さんの料理が楽しくないはずもない。そして、その楽しさを堪能するためには、やはりカウンタ席だ。ゆったりとした椅子に、おちついた色合いのカウンタテーブル。カウンタの向こうでは、本城さんを中心とした白衣の一座のエンタテインメント・ショーが始まる。そして、供される料理の一皿一皿が美しく、その満足の味の組合せは、頷き、ただほほ笑むしかない。これからも変わらず季節毎に通うことになるだろう。
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■「待望の鮎尽くし」2013年9月23日
■「京都の夏に乾杯♬」2013年8月11日
■「京は、和飲で。」 2013年4月12日
■「スリムビューティーは男前」 2012年11月19日
■「友と味わう季節」 2012年5月27日
■「オトナのカウンタに魅せられて」 2012年4月22日
■「秋味堪能!参りました!の栗ご飯」 2011年10月23日
■「至高のランチ」 2011年7月23日
■「お気楽な2人ができること」 2011年3月22日
■「最後の晩餐」 2010年12月31日
■「オヤヂ、女子会に闖入!」 2010年9月19日
■「20年間で一番!」 2010年2月21日
■「毎日がクリスマス(前編)」 2009年12月26日
■「仲間と味わう美味」 2009年10月10日
■「食材のマリアージュ」 2009年7月11日
■「店の味、人の味」 2009年5月2日
■「人を繋ぐ味、人を繋ぐ店」 2009年3月1日
世田谷
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★★★ :シモキタの芝居の後で
- 住所:東京都世田谷区北沢2丁目7-7 ビルSS 1F
- TEL:03-3481-5353
- URL:
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Aサインとは、沖縄がまだ日本に返還される前、アメリカ軍が営業を認めた店に与えた許可証のこと。ということで、この店は泡盛と焼酎のバー。シモキタに系列店が3店舗。元々、代沢三叉路近くの店(1階が沖縄ソバ、2階が沖縄料理居酒屋、3階がバー)に通っていたお気楽夫婦。2号店が本多劇場近くにOPENしてからは、ずっとこの店に通っている。本多劇場で芝居を観る夜は必ず。近頃では新宿や渋谷で芝居を観た後にも立ち寄ることが多くなった。長いカウンタと奥に4人掛けのボックス席があるだけの小さな店。カウンタに並ぶ泡盛の甕、カウンタ後ろの棚にびっしりと並ぶ泡盛や焼酎の瓶を眺めているだけで楽しい。
その上、この店はバーなのに沖縄料理が侮れない。この店の「カリカリポーク」「クーブイリチー」は必ずオーダーするお気楽夫婦の大好物。実に旨い。そして、店に入ろうと暗い店内を外から覗くと、顔馴染みのスタッフがロッド・スチュアート、ボズ・スキャッグス、ビートルズ、ビリー・ジョエルなどのジャケットを手にスタンバイしてくれる。思わずにんまり。そしてすっと癒される。思わず口ずさむ。外食三昧のお気楽夫婦にして、訪問回数から言えばトップクラスの店。この店に☆☆☆を付けず、どの店に付けようか。
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■「芝居の後のおたのしみ」2010年6月13日
■「芝居BAR、読書CAFE」 2008年3月2日
■[シモキタの芝居の後は…」 2005年6月3日